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備忘録
2025/10/01[Wed]
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2020/05/31[Sun]
久しぶりに劇場版ペンギン・ハイウェイを見て鼻と喉と目頭がめちゃくちゃ痛むほど号泣してしまいました。
あれ…こんな…こんな泣ける話だったっけ…いや泣ける話だったわ…高校のとき図書館で原作読んだら先生に心配されるほど号泣したわ…何度見てもすき…。

だけどこの話、特に劇場版では、大人のずるさ卑怯さが散見してるなあと、何度目かの視聴で思ったわけです。
わたしが一番嫌いなのは、ハマモトパパの悪改変なんだけどさ。
劇場版ハマモトパパってば、森の謎を知るために、あろうことか娘の研究ノートを盗み見るの。娘が心配だったからだとか、街に起きている怪現象を見過ごすわけにはいかないだとか。大義名分はたくさんあるんだろうけど、けれどパパは研究者なわけで、自身の娘のことも研究者の卵だって認めてるわけで。
まっとうな研究者が、他の研究者の大切な研究を盗み見てもいいのだろうか。どんな理由があったとして、いち研究者としてそれは許されるべきではないのよね。
だというのにパパは、自身の研究が明るみになったことを察して森にやってきたハマモトさんを、危ないからっていう理由で怒鳴りつけるの。父親という面を被った最低の行為だよ。元はといえばあんたが娘の大事なノート見たのが悪いじゃろうがって。
あの改変は、父親としても研究者としても失格だと思う。何度見ても怒りが湧くし許せない。

もうひとつ、今回見てて思ったのが、お姉さんのずるさなのよね。
『海』とお姉さんの関係が明るみになればお姉さんが研究者たちに連れていかれてしまう、って心配するアオヤマくんに、「そうなればあたしがパッと消えちゃえばいいんだし」って言っちゃうの。
ああ、大人っていうのは、パッと消えてしまえるんだな、って思った。少なくともいなくなろうっていう思考が生まれるんだなって。
子供のころはさ、消えちゃおうとか、そんなこと思わないじゃん。自殺とかそういうのは抜きにして。普通に生きてきたとして。だれかを失った経験がないから、だから消えるなんて発想がないんだと思う。
だけど大人になっていくにつれて、自分を消す手段をいくらでも知って、まあ別に消えちゃってもいいよねって、気軽に口にしてしまえるようになる、実行してしまうようになる。
そういうずるさが、お姉さんにあるなあって。

いつものことだけどなにが言いたいのかわからなくなっちゃった。大人はずるいって話です。
まあ私も充分に大人なんですけど。消えちゃいたいなあって常日頃考えているだめな大人なんですけど。
そんなことを考えずに明日を生きていたあのころがまぶしいなあ、なんて思いつつ、今日はここまで。
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