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備忘録
2026/03/21[Sat]
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2021/12/26[Sun]

神田沙也加という人を知ったのは、劇場で2回目のアナ雪を見た時だった。
すごく失礼な話なんだけど、この人に限らず、わたしは芸能人というものに疎くて。一緒に見に行った母親が、アナの声って神田沙也加だったんだ!って驚いてたから、誰、って聞いたら、松田聖子の娘だよ、って。松田聖子に娘がいたことも、わたしは知らなかったんだけども。そもそも松田聖子自体、人としてじゃなく有名な曲くらいしか知らないんだけども。
だからある意味でわたしは彼女のことを松田聖子の娘としてではなく、神田沙也加一個人として見ていた、と思う。

キャラとしてはもちろんエルサがすきだったんだけど、劇中歌で一番すきなのはとびら開けてだった。アナ雪が見たいからというよりも、あの曲とエンドソングを聴くために25回も劇場に通ってた。
それまでは、年に一回映画館に行くか行かないかって感じだった人間が、同じ映画を25回も見るなんて。おかげでいまも、気になった映画は劇場に足を運ぶようになりましたね。それもこれも、エルサとアナちゃんの歌のおかげだなあって思うんだけど。

アナ雪が大ヒット公開中のころ、ツイキャスだったかな、ライブ配信があったのよ。
そのころのわたしはまだツイッターに不慣れだったし、中の人にとりたてて興味があったわけでもないんだけど、たまたま時間が合ったかなにかで配信を見に行ったのよね。
内容は忘れちゃったんだけども、ファンのコメントをたまに拾って応えてくれたりしてて。
アナ雪に関するコメントが多かった気がする。だからついわたしもつられて「アナ雪ハマりすぎて20回見に行きました」(当時はまだ20回くらいだった)みたいなコメントをしたのよ。
そうしたら「えっ、20回も見てくれたの!?」って、コメント見つけてくれて、驚いてて。そりゃあびっくりするよね、普通見ないよね20回もね。
たぶんその配信の後に収録された番組(たしかおしゃれイズムだった)で、「20回も見てくれた人がいて~」って話してくれてたの。
わたしのことじゃないかもしれない。だけどわたしのコメントを拾ってくれた直後だったから、もしかしたらわたしのことを言ってくれてるのかもしれない、って。すごく嬉しかったのを覚えてる。

神田沙也加という人を意識して見たのは、キューティ・ブロンドっていう舞台だった。
もう5年くらい前だと思う。彼女が主演の舞台が地元で公演するから、せっかくだから観に行こうかなって。正直言うと、一緒に出演してる新田恵海っていう声優目当てで、隣県のフォロワーさん誘って軽い気持ちで行ったんだよね。
冒頭でモブたち(って言ったら失礼だけども)だけで歌が始まったんだけど、わたしがいる2階席まではいまいち声が届いてこないし、歌詞もはっきり聞き取れなくて。舞台初心者なわたしは、まあこんなものなのかな、って思ってたのよね。すきなキャストが見れればいいやっていう気持ちでいたから、歌とかには特に興味も期待もなくて。いま思えばほんとに失礼な話なんだけど。
だからこそその直後に出てきた彼女に衝撃を受けたの。
なんて上手いんだろうって思った。まっすぐな歌声で、歌詞のひとつひとつが聞き取れて、2階の端の席にまでちゃんと届けてくれて、表情の変化までつぶさに見えて。
びっくりした。ほんとに。歌は上手いんだろうなって思ってはいたけど、それまではアナちゃんの歌声ばかりだったから。舞台というかたちで生で目にして、なんて素敵なんだろう、って。新田恵海を見ることの方が主目的だったはずなのに、彼女が登場した瞬間から、あの人しか追ってなかった。

さっきも言ったようにあんまり芸能人に興味ないもんだから、ツイッターとインスタは、彼女と、Dの推したち数人と、朝夏まなとくらいしかフォローしてないんだけども。
彼女だけは、わたしがツイッターはじめたての8年前からずっとフォローしてて、舞台に出ることとか、アニメの声優することとか、ブランド立ち上げたこととか、ユニット作ったこととか、なんとなく追っかけちゃってて。彼女の生い立ちとか全然知らないからほんとに単純に、いろいろ頑張ってるんだな、すごいなって思ってて。

来年の4月にね、銀河鉄道999の舞台に出演する予定だったの。
うちの父親が999すきで、家に漫画が揃ってたから、わたしも小さいころから読んでてすきだったのよね。それの舞台ってどうなんだろって気になって、あの人がメーテル役で出るっていうから、それなら観に行こうって。
先行抽選に当選して、つい二週間くらい前にチケット代払ったばっかりだった。久々に生の彼女が見れる、って楽しみにしてた。

もう一度見たかったの、あの人の舞台を、演技を、歌声を。
機会はいくらでもあったはずなのに。いまはお金がないから、時間がないから、また今度にしようって。きっとまたなにかの作品に出てくれるはずだ、って。
どうして素直に次を信じていられたんだろう。次なんて不確かなものを信じてしまったんだろう。
後悔するのもしんどかった。なにも見たくなくて聞きたくなくて外界との繋がりを絶って毛布にもぐって目を閉じて、だけどどうしても考えてしまって、ああこんなにすきだったんだな、って。自覚する先から過去形になっていくことさえつらくて、なにもかも過去のことにするしかないことに耐えられなくて。

わたしのすごく大事な部分にいたんだなって、わたしという人間を構築してくれていたんだなって、今更知ったの。
わたしが上京するきっかけを作ってくれたのはアナ雪という作品で、そのおかげで歩めた人生があって、出逢えた人たちがたくさんいるんだなって。その大事なもののひとつが、ひとりが、もう永遠に、なくなってしまったんだな、って。

枯れるくらい泣いたはずなのに、なんでもない時にぽろぽろ泣いてしまうの。こうして書いている今だって、見ないように埋めていた現実が湧き出て息が詰まってしまうの。
どうしたらいいのかわからない。どうもできないのはわかってる。彼女の人生になにひとつ関わっていないわたしができることなんて、自分で自分を慰めるくらいしかないことくらいわかってる。
まだなにひとつ受け入れられてないのに、日が経つごとになにもかもが薄れていってしまう気がする。
お悔やみなんて言いたくない。彼女のことをなにひとつ知らないのに、安らかに、なんて言えるわけがない。
すきだった、とも言いたくない。わたしはまだ彼女を過去にしたくないの。

お願いだから、わたしのすきなひとたちみんな、いなくならないでよ。わたしが生きてるうちくらい、そこにいてよ。失ったものを乗り越えて生きていけるほど、わたしは強くないよ。たったひとつ失ってしまっただけでこんなにも心がぐしゃぐしゃになっちゃうよ。
わたしはよわいから、わがままだから、だからみんないなくならないでよ、おねがいだよ。


昨日ね、マイ・フェア・レディの千秋楽チケットを取ったの。
本当は東京公演を観に行こうかなと思って、だけど今は都合がつかないからって見送ってた舞台。
きっとただの自己満足なんだと思う。後悔を薄めたいだけかもしれない。気持ちの整理なんてつかなくて、余計にだめになっちゃうかもしれない。
だけど観たいから。ちゃんと受け止めたいから。行きます。

みんなも、最近めっきり寒くなってきたからうんとあったかくして、おいしいものたべて、すきなことして、すきなひとに会って、たくさん寝て、元気に健やかに、少しでも後悔のないように生きてね。
わたしのすきなひとたちみんな、楽しく生きられるよう、祈ってます。
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